竹の侵食

筍を採る竹林は管理されていますが、それ以外の竹林は放置されているのが原因だろうと思われます。一体いつごろからこのようなことになっているのでしょう。荒れた竹林はこれまでも見かけることはありましたが、竹が樹林の間に異様に進出しているのが目に付くようになったのは最近のような気がします。
竹は用材として生活の身の回り用具や建築資材として多用途に利用されてきましたが、それが極端に減ってきていることが、竹林の放置に繋がっているのでしょうね。しかし、その結果は多様な植生によって成り立っていた里山の景観を変えつつあります。結局は、竹材の活用を促進するしかないのでしょうが、山仕事の人手不足もボランティアに頼るしかないのが現実なのでしょうね。
少子高齢化の波は、日本の労働力を加速度的に衰退させてゆきます。その衰退は第一次産業においてより深刻な現象となって現れて来るに違いありません。大量に現役世代から引退してゆく団塊世代を、善意と生きがいのボランティアとしてではなく、貴重な次代の労働力として活性化してゆく社会システムが急がれるのではないかと思うのです。 資金や人手不足の補完手法として何でもかんでもボランティアに頼ろうとする発想は、少し安易過ぎ、目の前の解決にはなっても永続的な将来性のある解決にはなりません。
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